債券を購入した時から償還までの利回りが、最終利回りです。
これは、通常既発債マーケットで債券を購入した場合の償還までの利回りです。 応募者利回りというのは、計算式は全く同じなのですが、最終利回りの購入価格のところに応募者価格を入れて計算したものということができます。
応募者価格というのは、通常債券が発行される時に使われる発行価格と同じで、債券が発行される時に投資家が債券を購入する価格です。 所有期間利回りという概念は、読んで字のごとくある債券を所有していた間の利回りということになります。
では、いままでの最終利回りや応募者利回りとどう異なるのでしょうか。 結論からいえば、最終利回りの償還価格のところに転売価格を入れればよいということになります。
つまり、購入から転売までのキャッシュフローをベースにIRRを計算したものということができます。 また、単利であれば、償還価格のところを転売価格で置き換えればよいわけです。
さあ、概念も計算式もわかりましたが、所有期間利回りというのはいままでの利回りと実は基本的に異なる点もあります。 最終利回りにしろ、応募者利回りにしろ、計算をする時点ではあくまでも予想の利回りにすぎません。
ところが、所有期間利回りというのは転売した後に計算する利回りですから投資結果としての利回りとなります。 したがって、予想利回りではなくて確定ペースの利回りになります。

ファンドのパフォーマンス計算については、いろいろな方法がありますが、基本的にはこのような所有期間利回りを応用して計算するものとお考えください。 さあ、いままでは金利は動かないという静的(スタティック)な世界でしたが、この節から現実の世界により近い動的(ダイナミック)な世界に移行します。
いままでも説明してきた通り、相場の世界というのは「一寸先は闇」の世界ですから、金利の動きが的確に予想できる世界というのは有り得ないわけですが、もし仮に金利の動きが的確に予想できるとすれば、いままでの議論はかなり異なったものになってくる可能性があります。 例えば、簡単な例として、債券を購入する時の判断はいままでのケースであれば、最終利回りを使って行ってきたわけですが、もし金利の動きが正確に予測できるとすれば最初から所有期間利回りを使って判断できるかもしれません。

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